顔にできたイボの原因と治し方

顔にできたイボの原因と治し方

体のいたるところにできる可能性のある、イボ。
年を重ねていくと増えるイメージのあるイボですが、若い人にも子供にも現れます。
特に顔イボや首イボなど目立つところにできると気になりますね。
イボの原因と特徴、そして対処法や治し方をご紹介していきましょう。
 

そもそもイボとは?

そもそもこのイボとはなんなのでしょうか?

イボは正式には疣贅(ゆうぜい)と言います。
そしてイボは実は大きく2つに分けられます。
1つは加齢性の「老人性疣贅(老人性イボ)」、そしてもう1つはウイルス感染によるものです。
ウイルス性疣贅の中でも、ここで取り上げる顔にできるイボは主に「尋常性疣贅」と「扁平疣贅」に分けられますので、老人性疣贅と合わせて3種類のイボが考えられます。

まずそれぞれの特徴をご紹介しましょう。

加齢性のもの

「老人性角化種」、また高齢者ではない場合は「脂漏性角化症」と医学的には呼ばれる皮膚の変化です。
加齢と主に出てくる茶褐色・黒色のイボで、最初は1mmから2mm程度ですが、次第に大きくなったり色が濃くなったりします。
Tゾーンや髪の生え際、こめかみなどに現れやすいのですが、顔以外にもあらゆるところにできます。

数も増えていきますが、悪性のものは稀で、健康に害のあるものではありません。
ただし似たようなイボが現れる「悪性黒色腫」や「基底細胞癌」などの悪性腫瘍も存在しますから、気になる場合は皮膚科を受診するといいでしょう。

治療法は、主に凍結手術やレーザー治療などがあります。

原因

原因は一概には言えませんが、遺伝的要因のほか紫外線の影響、スキンケア不足や生活習慣の乱れなどが考えられます。

紫外線を浴びるとできるメラニン色素が原因で発生しやすくなります。
通常肌を新しく作り変えるターンオーバーが正常であれば体外に排出されますが、紫外線を特に多く浴びてしまったり代謝の悪い場合は皮膚に蓄積していきシミになってしまいます。
そしてこのシミが重なることにより盛り上がり、イボに変化していきます。

またスキンケアをおろそかにすると、肌が乾燥した状態になります。
すると紫外線の影響を受けやすくなり、メラニン色素が多く作られてしまうのです。
またターンオーバーも乱れやすくなります。

ターンオーバーを乱してしまうのは、乱れた生活習慣も同じです。
睡眠不足や偏った栄養、ストレスやタバコなどが原因となりやすいでしょう。

ウイルス性のもの

イボの原因になりうるウイルスは、なんと100種類以上の型を持つ「ヒトパピローマウイルス」。
傷口に入り込み感染し、イボができてしまいます。
それでは主な2種類のウイルス性イボを見ていきましょう。

①尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

もっとも一般的なイボ。
ヒトパピローマウイルスの2型・27型・57型が擦り傷や切り傷などから侵入し、硬く白っぽい突起状のイボを発症させます。
気になって自分で触ったり切ったりするとウイルスが広がってしまいさらに増殖してしまいます。
しかし自然治癒はせず、何もしなくても徐々に広がってしまうので、早期治療が望ましいでしょう。
液体窒素を用いて治療するのが一般的ですが、塗り薬や漢方薬も用いられます。

②扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

20代に多く現れるため「青年性扁平疣贅」と呼ばれることもありますが、子供も中年でも発症します。
特に女性に現れやすい傾向がありますが、更年期頃にはほとんど見られません。

尋常性疣贅同様に傷口から侵入したヒトパピローマウイルスの3型および10型が引き起こします。
一度にたくさん扁平なイボができ、色は肌色か薄い褐色で、あまり痛みもなく目立ちません。
赤みやかゆみが出ることもあり、ニキビと間違えやすいイボです。
2週間ほどで自然治癒することが多いでしょう。

治療法としては、液体窒素による切除やレーザー治療、内服薬やビタミンD の外服薬が挙げられます。

予防

ウイルス性イボ予防のために、普段から傷にはなるべく触れないようにしましょう。
感染力が強く、誰かのイボを触った手で自分の傷口に触れると、多くの場合感染してしまいます。
子供などはつい触ってしまうことが多いので要注意です。
特にプールや温泉などを利用する場合は、小さな傷でも防水の絆創膏などで塞いでおくとイボ予防につながるでしょう。

また、感染しても発症しないこともあります。
これは体の免疫力次第で、ストレスや疲労で免疫力が低下している場合はウイルスに負け、発症しやすくなります。
睡眠と栄養をしっかり取り、体調管理に注意することで、イボの発症しにくい体を作ることができます。

治療法は?

体にできたイボはほとんどの場合害はありませんが、人目に触れる場所、特に顔や首にできたイボは気になるものです。
治療法にはどんなものがあるのでしょうか?

自宅で

忙しくて時間がなかったりでなかなか病院に行けない…。
もし自宅で治せたら時間的な負担は少ないですよね。
では治療や効果のある方法、予防法をご紹介しましょう。

保湿する

まず一番に心がけたいのは、肌の保湿。
老化していくことにより肌からは潤いが失われています。
乾燥した肌は摩擦が起きやすくなり、その結果皮膚細胞をイボへと変化させています。
摩擦防止のために、うるおいを与えたら水分を逃さないようにクリームなどを塗るようにするといいでしょう。

紫外線ケア

老人性疣贅の大きな原因の1つである紫外線。
外出の際は必ず日焼け止めなどUV成分のあるものでガードしましょう。
アスタキサンチン配合の美容液やクリームなどを利用するのもいいでしょう。
紫外線から肌を守り、老化を食い止める抗酸化作用、そして免疫力を高める効果があります。

ヨクイニンの摂取

ヨクイニンとは、ハトムギの種子に含まれる成分のこと。
肌を美しくしたり、イボに効果があると言われています。
摂取方法は、内服薬として服用するほか漢方、サプロメントもあります。

じっくり時間をかけて体の中からイボを治していくので、即効性はありませんが子供にもできる治療法です。
ハトムギ茶を日常的に飲むのもいいでしょう。

ヨクイニンは老人性疣贅に効果はないという見方もありますが、ヨクイニンを摂取することによって肌を美しく正常な状態に保つ、という意味合いから効果的と言えるでしょう。

塗り薬はほとんどがNG

手足のイボなどに使える市販のイボ取り用塗り薬や絆創膏。
数日間使用するだけで、イボに作用するサリチル酸の働きでぽろっと取れていくという便利な薬です。
しかしこれらの市販薬のほとんどは粘膜に近い部分や顔に使うことはできません。
皮膚が薄くさまざまな器官が集中している顔には、過度の刺激となるのでNGです。
使用上の注意をよく確認するようにしましょう。

イボに効果のある化粧品を使う

しかし薬ではなく、イボに効果のある美容液などの化粧品があります。
艶つや習慣などオールインワンタイプのジェルが人気で、ヨクイニンとあんずのエキスなどが使われています。
毎日のスキンケアに取り入れることでイボを縮小したり、落ちやすくしてくれるものです。
またターンオーバーを正常に整える成分も含まれていて、肌の内側から治療、予防に効果を発揮します。
特に老人性疣贅に効果があるでしょう。

生活習慣の見直し

老人性疣贅の原因の項で紹介したように、ターンオーバーの乱れはイボを発症しやすくします。
新陳代謝を高めるために生活習慣を見直して根底からイボを治すことも大切です。
特にバランスのとれた食事と良質な睡眠、適度な運動を心がけましょう。
イボだけでなく様々な体の不調が改善していくことでしょう。

してはならないこと

絶対にしてはならないのは、自分でイボを切ってしまうこと。
早く取り除きたい気持ちはわかりますが、自己流でハサミやカッターなどで切ってしまうと、症状が悪化したり、別の場所にまたイボができてしまったり、消えない傷跡が残ってしまったりということも考えられます。

医療施設で

家庭での治療は手軽ですが、確実に治すにはやはり医療機関での治療が効果的です。
一般的には皮膚科を受診しますが、どのような治療法を採っているのでしょうか?
痛みや気になる傷痕の有無についても見ていきましょう。

ピンセットやハサミで切除

自己処理は絶対にお勧めできませんが、皮膚科で最も手軽な治療法がこちら。
専用のハサミなどの器具を用いて即日行ってもらえ、費用も安く済みます。

レーザー治療

炭酸ガスレーザーで焼き切ります。
焼き切るのは一瞬ですが、イボの数によっては数日から数ヶ月かかることもあるでしょう。
皮膚科や美容クリニックで受けられますが、費用は1万円前後と保険が効かない場合が多いので事前に確認しておきましょう。
傷跡が残りにくく、再発もしにくい治療法です。老人性・ウイルス性どちらにも効果があります。

液体窒素療法

マイナス200度の液体窒素を用いて、イボを瞬間冷凍することで組織を収縮、死滅させる方法です。
治療後はかさぶたができますが、自然に剥がれていきます。
保険が適用されますが、麻酔をかけずに行うため、痛みがあります。
液体窒素治療期間は3ヶ月から1年ほど。
また治療後に再発や色素沈着が見られる場合もあります。

切開手術

大きくなってしまったイボを根本から切除する方法で、局所麻酔を行ってからメスで切開します。
縫合跡は肌質にもよりますが半年ほどで目立たなくなるでしょう。

内服薬・外服薬による治療

先述のヨクイニンを含む内服薬やクリームなどの治療薬も用いられます。
クリームタイプであれば、ヨクイニンが持つ皮膚の老廃物を除去する作用がイボに効くようです。
老人性疣贅に効果的でしょう。

内服薬の場合は、イボにピンポイントで即効性があるわけではなく、時間も長くかかるので、医師の診断に従いましょう。

自己判断はせず専門家の診断を

いかがでしたでしょうか?
イボの原因もさまざまなら治療法も多く存在します。
ほとんどが良性で「たかがイボ」と」軽んじられがちですが、治療法を誤ると悪化したり消えない跡が残ったりすることもあります。
さらに中には悪性のイボの場合もありますから、自己判断のケアを行う前に、できるだけ専門家の診察を受けた方がいいでしょう。
そして顔という場所柄、自分で納得のいく治療法を慎重に選ぶことも大切です。
悪化させたり慢性化させないためにも、あなたとイボにあった正しい治療法で治していきましょう!